特別な日

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8月6日。特別な日。

広島の原爆の日。そして、私の誕生日…。

子供の頃、朝、食卓へ行くと、原爆ドームの映像と祈りの鐘の音が、テレビで流れていた。
みんな「おめでとう」って言ってくれるけど、今日は、はしゃいだりしちゃいけない日なんだ..
子供心にも、疎かにしてはいけない一日だと、神妙な気持ちで、そう心に刻んだものだった。
青春時代を、太平洋戦争のなかで過ごした父母が、黙祷するのをまねて、私も目をつぶった。

物心ついた頃から、毎年そうやって、自分の誕生日を迎えて、年を重ねた。
だから、原爆のことも、太平洋戦争のことも、無関心ではいられなかった。

昭和20年。父は、少年兵として、とある飛行場に配属されていた。
母は、母の姉の嫁ぎ先に、母の母とともに疎開していた。
戦争の話は、折々に、よく聞かされた。


中学生くらいになって、戦争について書かれたものを、いろいろ読むようになった。
日本のものも、外国のものも、どちらも、戦争で大切な人たちをなくす悲劇だった。

そして、どの国でも、戦争に反対する人々がいた。

国自体が、国同士が、どんな事情を抱えているかなんて、関係ない。
被害者が加害者になり、加害者がまた被害者になる。憎しみの連鎖は止まらない。
ひとがひとを殺すことを良しとすることを、イデオロギーですり替えてはいけない..。

そして、そう平和を叫んだ人たちにも、たいへん無残な悲劇が降りかかる。
個人の、あるいは少数の人々の、平和への願いは、戦争へ突き進む、世の中の大きな流れに
容赦なく潰されていった。そこでは自国民が自国民を密告するという悲しい出来事も起きた。

そんな時代、もし自分ならどうしただろう...。
戦争について、自分なりに感じたことを詩にも書きつづった。
3DCGをするようになって、いつか、建物が作れるようになったら
残された原爆ドームを、自分なりに描いてみたいとも思っていた。
この日に生まれた自分に与えられた、大事なテーマだと思ったから..。


ブログを始めるずっと前に出会った、一枚の3DCG作品がある。
Mark Sloneという方の制作で、女の子の「影」が印象的な作品。
テーマは「Frozen Moment」タイトルは「innocent Shadow」。
→http://www.irtc.org/ftp/pub/stills/2002-12-31/ishadow.jpg
作者のホームページ:http://home.hiwaay.net/~slone/index.html


家族や友人や、仲間や、まだ会ったことのない人たちに思いをはせた時、それがたとえ、どこの国の人だったとしても、銃弾が飛び交う世の中に住むことを願う人などいないはず。世界中の人が、広島や長崎に起きたことを知ったら、誰でもきっと胸を詰まらせると思う。

戦争を知っているか、知らないかなんて大事じゃない。こういう誕生日を迎え、
その度に、平穏な暮らしって、どうやったら実現するんだろうって、ずっとずっと考えてきた。
家族があり、日々の生活に追われながらでも、普通の暮らしをしている小さな一人が出来ること。

今の時点での一つの答えは..

そういう悲しみに気付いたら、
きっと何かを選択する時に、ひとを傷つける方は選ばないんじゃないか..ってこと。

ひとりひとりが、そういう選択肢を選んでいけば、それが大きな流れになる..
祈るだけじゃ何も変わらない、という人がいるかもしれないけど、
そういう気持ちが根底にあれば、何かを選ぶ時の基準になる..。平和は一人では築けない。

夢かもしれないけど、そういう時代を、みんなで作り上げていく..
大切なことを見失わないように、今日の日があるんだってそう思っている。


ちなみに、原爆ドームの作品だけど、まだまだ、未完成。
もっと上手になって、ちゃんとイメージを伝えられるようになれたらいいな。
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by yukikot23 | 2010-08-06 11:54 | Vueで作成

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